171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/26(日) 22:49:58.44 ID:kQ/k0zjU0
>>156 つまり南下して植民地を新たに獲得することができない以上、北へ向かい満州を手に入れるしか日本には道は無かったのである。
しかし満州に固執した結果、以前から大陸の権益を狙っていたアメリカとの関係は悪化の一途を辿っていく。
そんな1936年事件は起こる
二・二六事件である。
当時日本の情勢は最悪であった。五・一五事件の時よりも状況は悪化しており、東北では歴史的な不作となり政府は何一つ有効な対策を取れなかった。
また、歴史的な大恐慌の中三井や三菱・住友といった財閥はそんな中でも為替差益などで莫大な利益を得ていた。
この社会情勢に対する不満に加え、天皇主体の国家を作ろうという考えが芽生えてきていた(昭和維新)
これらの情勢の中クーデターは行われる。
が、肝心の天皇が叛乱軍とみなしたため失敗に終わる。
この際政府は事態を収拾することができず、陸軍に一存するしかなかった。
また、クーデターは陸軍が主体となって行われたため、海軍は鎮圧部隊を派遣するなどしていた。
もしクーデターを陸軍が認め成功していたら陸軍と海軍で内戦になっていた可能性もある。
また、当時日本では徴兵制を行っており、国民の大半は農民だった。
クーデターの主要メンバーの若手将校は農民出の部下たちから農村の窮状を見聞きしていたため、私腹を肥やしていた財閥もターゲットになっていたのである。
開国から70年余りが経過し、世界の一流国家となった大日本帝国。
だがその速すぎる発展に社会が追い付かず様々な歪が起きていた。
その代表的なものは農村部の困窮と言える。
また、政治が腐敗し、国内情勢が悪くなればどうなるかというのがよくわかる事件だと言える。